1997年7月のオムライス日記(7軒)



 カフェド太郎(蒲田) 正統オムライス

 オムライス550円 コーヒー付き 今年29軒目
 97年7月28日(月)晴れ 19時。
蒲田在住の貴子嬢に薦められたオムライスの美味しい店。工学院通りを北方向に歩いて、行きつけの”しんきね食堂”を過ぎ、しばらく行った左側。看板の”オムライス550円、コーヒー付き”は安い。階段を2Fに上がって店に入る。窓際の席には、テーブルの麻雀ゲーム。各テーブルの上には、粉チーズの筒とタバスコのビン。メニューを見ると、スパゲティナポリタンとミートソース。なんと、私の高校生時代にタイムスリップしたような。ライスの上の半被せの薄焼き玉子はちょっと焦げ目つき。ケチャップライスは薄味でカラリと炒められている。具はたくさんのタマネギ、ピーマン、鳥肉、マッシュルーム。横には
千切りきゃべつのドレッシングかけ、粒コーン。ブラックコーヒーと合う。離れた席で、男の学生3人が「女友達と彼女」の違いについて議論し合っている。なんと微笑ましいことか。
  <きっしい評価>★★★★(学生向け喫茶店)
オムライスとブラックコーヒーは合う。
工学院通りにある学生向け喫茶グリルの店。



いこい(京都) 正統オムライス

オムライス700円 今年28軒目
97年7月27日(日)曇り 13時。
  六波羅蜜寺に行くべく、市バスを清水道で降りた目の前にある喫茶グリルの店。六波羅蜜寺は、教科書にも載っていた、口から6体の化仏を出した空也上人立像で有名。腹が減ったので、何の気なしに入った店です。私は洋食ランチ、妻はオムライスを注文。TVでは”パネルクイズ25”と”新婚さんいらっしゃい”をやっているが、イライラ、イライラ。オムライスが来るまでに20分、更に洋食ランチが来るまでに15分かかる。オムライスは色付き皿に載った正統。横には右から、福神漬、千切りキャベツ、パセリ、トマトが盛られる。玉子は薄焼きやや焦げ目付き。高く盛り上がったケチャップライスは、グリンピース、タマネギ、ロースハム入り。化学調味料を利かせた、ケチャップライスの味付けが懐かしくて旨い。
こういう何でもないお店でも、旨いところが京都の(関西の)凄さだ。いくこ評価は、今までの正統タイプナンバー1の5点満点。
  しかし、京都のレストラン、喫茶グリルのオムライス置いてある率は凄く高い、80%ぐらいはある。もしかして京都は”オムライス王国”なのでは。東京だと30%ぐらいだよね。
 <きっしい評価>★★★★ <いくこ評価>★★★★★満点
憩のオムライスオムライス王国”京都”の底力を見せてくれるオムライス。



一木亭いちもくてい(神田) 正統オムライス

オムライス1200円 今年27軒目
 97年7月22日(火)晴れ 19時。
土日祝休みの上に夜のみのお店にやっといくことが出来た。JR神田駅西口を出て、南西方向の通りの右側。看板が地味なので見過ごさないように。階段を2Fに上がって半開きの扉を入る。テーブル6つ22席。落ち着いた地味な内装。始めに野菜サラダが出る。白い皿の上に細長いオムライスとパセリ。やや焦げ目のついた薄焼き玉子の上に赤いケチャップ。カラリと炒められたケチャップライスは、鳥肉、マッシュルーム、タマネギ、ミックスベジタブル(コーン、ニンジン、グリンピース)。ケチャップライスの出来はピカ一。ちょっとからいケチャップの代わりに、もっと甘いソースをかけてくれたら満点。
<きっしい評価>★★★★☆
一木亭のオムライスマサに正統派のオムライス、ケチャップライスはピカ一の味。
一木亭の外観看板は地味、お店は階段を上がった2F。



アマンド(新橋) 正統オムライス

オムライス1000円 今年26軒目
97年7月20日(日)晴れ 15時。
 銀座からJR新橋駅に帰る途中で、立ちよりました。前から表のメニューで”オムライス”があることは知っていましたが、あのピンク色の外装を見て、なかなか入れずにいました。(六本木では1回入った事あり)店内は入り口あたりがお持ち帰りのケーキコーナーで、奥が喫茶店になっています。
 オムライスは、白いお皿の上に、ケチャップタップリかけの焦げ目のついた黄色いタマゴの正統派です。コンソメスープと野菜サラダが付いてきます。タマゴは私好みの薄焼き焦げ目付き、中のケチャップライスは、鳥肉、ハム、マッシュルーム、タマネギの具入りの濃い目の味付け。ケッチャプの量が多すぎるのと、ちょっとからいのが気になる。満腹の妻は飲み物だけ頼む。(この前にうどん屋2軒ハシゴをしている)このお店は男一人では入れないだろうなあ・・・
<きっしい評価>★★★

ブルーベル(八重洲) ドミグラソースかけオムライス

オムライス900円 今年25軒目
1997年7月12日(土)雨 13時
  雨でソフトボールが中止になったため、久しぶりに土曜日の昼に、妻とオムライスを食べに行く。”ブルーベル”は4ヶ月ほど前にメールで紹介してもらいながら、ずーと行けなかったお店。JR東京駅の南口を降りて、八重洲ブックセンターの二宮金次郎を通り過ぎ、中に入ったところにある。地味な外観は街の洋食やさんぽい。外のメニューで”オムライス”を確認してから入る。店内は中華やさん風の赤いカウンターと赤いイス。カウンター席のガラス張りの中に、料理を作るコックさんが見える、オープンキッチン。2つあるテーブル席の奥に座る。壁には、鳥を撮った写真パネルが飾られ、FMラジオが流れる。
  ウチは二人ともオムライス、後から入ってきたカップルもオムライス、2Fから降りてきた若い女性3人組みもオムライス、とオムライスは大人気である。紙ナプキンで巻かれたスプーンとフォークの後に続くのは、白いお皿のオムライスと、別皿にマカロニサラダ。
オムライスは焦げ目の付いたはちきれそうな卵の上にドミグラスソース。横にはパセリが付く、おーレトロな。付け合わせは福神漬。中のケチャップライスは熱々、具はミンチ肉と細かいタマネギがちょっとだけ入る。厚焼きの卵が、家で作る卵焼きの様に甘い。
 カウンターのおじさんが言うには「うちがオープンキッチンにしたのは、東京オリンピックの時(昭和39年)です。」そんなに昔からとはすごい。「以前はお昼にもオムライスをやっていたんですが、カウンターに座ったお客さん達が、オムライスを作っているのを見るのが面白くて、いつまでも席を立たないでやめちゃったんですよ。」今は12時50分以降でないと注文できない。
 昔ながらのレトロな洋食やさんでなかなか楽しかった。
<きっしい評価>★★★★ <郁子評価>★★★☆
ブルーベルのオムライスオムライスとマカロニサラダと紙ナプキン巻きスプーン。
ブルーベルの外観街の洋食屋さんぽい地味な外観。



センターグリル(桜木町) オムレツのせオムライス

オムライス600円 今年24軒目
1997年7月9日(水)曇り 18時
  会社が終わった後、三ッ沢にサッカーを見に行く前に腹ごしらえ。小路沿いの普通の洋食屋さん。店内に入ると、2Fに案内される。2Fはテーブル5つ、お客さんは5人。各テーブルの上にグラスとポットが置かれ、自分で冷たいお茶を注ぐところがおもしろい。BGMはハワイアン。壁にはシマウマの毛皮が飾られている。紙ナプキンを巻いたスプーンと銀色の皿に載ったオムライス。トロトロオムレツの上に茶色いデミグラスソースとグリンピース9コが載る。付け合わせは福神漬。オムレツを切り崩すと中は白いゴハン・・・。ムムッとゴハンだけ食べてみてもやっぱり普通のゴハン。でも結構美味しく頂いた。
お金を払うとき、レジで聞くと「ケチャップライスなのは特製オムライス(800円)だよ」と言われた。もう一度来なくては。
<きっしい評価>★★★★
センターグリルの外観青い日除けの店がセンターグリル、喫茶店ぽい外観。



源兵衛(早稲田) 学生向けオムライス

オムライス780円 今年23軒目
97年7月6日(日)晴れ暑い 17時。
  お昼に新宿京王百貨店8Fお好み食堂のオムライスを目指して行ってみると、なんと改装中、10月中旬オープン。ががーん。
このままで終わっては、読者の皆様に言い訳がたたんと、有楽町の東京国際フォーラムで”スーパー京劇・孫悟空”を見た後、
地下鉄を乗り継ぎ、早稲田駅からカンカン西日の下を8分歩いて到着。外観は居酒屋風、入り口には縄のれんが下がっている。
看板のメニューの下の方の”オムライス”に気付かなければ分からないお店。
縄のれんをくぐって、入り口をガラガラと開ければ、中は完全な飲み屋さん。
カウンターに座って、中のおばちゃんに「オムライス2つ、中生1つ」を注文。客のおじさん達は、TVの大相撲を見ながら焼き鳥を
食べている。白いお皿にのったオムライスは、焦げ目のついた薄焼きタマゴの上に茶色いドミグラスソース。
ラーメンスープ風のスープも付く。
大振りのオムライスの中はカラリと炒められたケチャップライス。具はタマネギとハム。ハムとかご飯が所々焦げていて美味い。
甘くないドミグラスソースも合う。
ここの学生向け人気メニューのジャンボオムライス1150円はこの4倍の大きさだそうだ。
前に来た”メルシー”といい、”源兵衛”といい美味い。早稲田の学生向け食堂なかなかやるな。
<きっしい評価>★★★★ <郁子評価>★★★