きっしいのオムライス日記(99年3月)



コロナ(京都・四条河原町)

1999年3月28日(日)18時 曇り 今年10個目
 高瀬川沿いは、桜が8分咲き。前に並んでいた、芦屋から来た50歳ぐらいのお父さんとその娘さんとの相席になる。関西弁で良く喋るお父さんと娘は仲が良さそうで、いっしょにいても気持ちが良い。注文を取りに来たおばあちゃんに、オムライス2個を頼もうとしたら、「ウチはトンカツの店やから」と言われて、1つはポークカツレツにする。ゆっくりした動作で調理するおじいちゃんと、もの忘れが激しいおばあちゃんを見ているとホノボノとしてくる。が、料理の味はそれほどではない、というか昔昔は美味しかったのだろうという味である。

<きっしい評価>★★(ずっと昔からこの味なのでしょう) <いくこ評価>★★★(独特な味)

オムライス600円、ポークカツレツ800円とライス200円を注文した。もともとこういう形なのか歪んでいるのか分からない形のオムライス。上にかかるソースは醤油を使ったトロミのついた辛目の味。タマゴは堅焼き卵焼きみたい。ベチャっとしたライスも、上にかかったソースと同じ味付け。具は鶏肉とグリンピース。
四条通りから西木屋町通を下ったこの辺りは、昔ながらの一芸系の食べ物屋さんが並ぶ。が、この先をちょっと行くとホテル街なので注意。開店すぐに到着したのに、店内満席で外にも2人待ち客がいる。店内はレトロというか昔からずーと変わっていない雰囲気。調理をしている白眉毛のおじいちゃんも、だれが注文したのかをすぐ忘れてしまうおばあちゃんもレトロで良い。カウンタ席と座敷席で12席。


杉山亭(西小山)

1999年3月25日(木)19時 曇り 今年9個目
 会社のオムライス好きを連れて行く。最初、到着すると店内満員で、「30分後にまた来ます」と伝えて喫茶店で時間をつぶした。オムライス950円を3人分注文。今日も美味しかったです。次回はカウンタ席で作っているところを間近かに見たい。

きっしい評価 ★★★★☆(調理人の技で光るオムライス、鶏肉のみが減点)
五味評価★★★★(デミグラスソースよりケチャップが好き。でもまた食べたいと思いました。)
白井評価★★★★ (タマゴと、ごはんのケチャップ味とデミグラソースのバランスが良く、飽きのこない味だったと思います。
サラダのドレッシングがとても美味しかったです。ただ、わたし的にはもっとトロトロのタマゴが好みです。まっ黄色のタマゴの、半熟状にスクランブルしたものがライスの上に乗っているやつです)





ステーキ カキヤス(銀座2丁目)

1999年3月22日(祝)11時半 晴れ 今年8個目
 ”ランチを食べに銀座に行く”などという贅沢が出来るところが、東京に住んでいる幸せ。『カキヤス』は松坂牛のお店で、ステーキ屋さんとしゃぶしゃぶ屋さんが並んでいます。前回は、松坂牛のすき焼きを食べたので、今回はステーキ屋さんでオムライスを食べました。高級店ならではの、ゆったりとした店内と接客はさすが銀座と思わせます。

<きっしい評価>★★★★(松坂牛デミグラスソースをうまく生かしたオムライス)、<郁子評価>★★★★☆(デミグラスソースにピラフ風の白いご飯がよくマッチ)
 
最初にサラダ、次にオムライス、最後にデザートとコーヒーが出ます。オムライスのデミグラスソースには、良く煮込まれた松坂牛がたっぷり入っています。タマゴはトロトロ。中を割ると白いご飯で、一瞬アレと思いますが、固めの白いピラフ風ライスがデミグラスソースと絶妙に合います。
 銀座の落ち着いたお店で、上品な接客と、このオムライスコースなら、1800円は大満足ですね。
休日のメルサ2は、お客さんがチラホラしかいない。4Fの高そうなお店しかないレストラン街はさらにお客が少ない。「メルサ2は、お金持ちの母娘が平日に来るところだから、休日は空いているのよ」と妻。前回隣りの、すき焼きしゃぶしゃぶ屋さんに、入った時も年配の方ばかりであった。
 案内された、テーブル席の窓からは街を歩く人達が見下ろせて広々。和服姿のおばさま達の接客も良い。


味のレストラン 木の実(東白楽)

1999年3月18日(木)20時 晴れ 今年7個目
 会社の帰りに、東白楽の”わんこそば屋”を目指して行ったら休みだった。で、途中で通った『木の実』に入った。”味のレストラン”という肩書き、地味だが年期の入った店内やメニューに期待が膨らんだが‥。残念ながら、フライ盛り合わせもオムライスも、余り美味しくはなかった。

<きっしい評価>★★(ご飯がショッパイ、味付けもイマイチ)、<郁子評価>★★(お店の雰囲気は良いが、オムライスは塩っぱい)
 
フライ盛り合わせ1150円と、オムライス700円を注文した。まず出てきたフライ盛り合わせは、カニコロッケ、魚フライ、小海老フライ、カキフライ、串かつ、メンチカツの6種類。でも揚げ具合も味もイマイチ。続いてオムライスは、サラダとポテトたっぷり。デミグラスソースかけのタマゴ巻き。ケチャップライスは、ニンジン、玉ねぎ、長豆入り。味付けはしょっぱい。近くの『六角家本店』のラーメンもしょっぱいし、この辺りではこのような味が好まれるのですかね。
*『六角家本店』のラーメンはしょっぱいけど美味しいです。
東白楽駅のすぐ近く。昔からの洋食屋さん風で美味しそうなのだが‥。


小さな洋食屋 アリス(武蔵小山)

1999年3月13日(土)17時半 晴れ 今年6個目
 ”小さな洋食屋アリス”の店名そのままの、不思議の国アリスをイメージしたカワイイ店内。若いご夫婦でやっている、店内の趣味は奥さんの趣味なんだろう。もと海鮮居酒屋だそうでカウンターの前にガラスケースがあるのが面白い。女性、カップルならOKだが、男一人では入りづらい店である。後日『不思議の国アリス』を初めて読んだ。

<きっしい評価>★★★(トマトソースの方が旨い、量が多すぎる) <いくこ評価>★★★★★満点(フレッシュなトマトソースがうまい)

デミソース1100円、トマトソース1000円、アリスのサラダ850円を注文。アリスのサラダは海鮮サラダで量もたっぷり。オムライスは、キレイなお皿の上に、トロトロタマゴの上からソースがかかっている。粉パセリパラパラ。中身はスパイシーでぺちゃっとしたトマトソースライス。具は、鶏肉、グリンピース、玉ねぎ、マッシュルーム。デミソースよりトマトソースの方が旨い。量が多いので後半飽きる。
目蒲線・武蔵小山駅の改札から右側の階段を下りて、ジョナサン跡地の角を右に曲がって、しばらく歩くと右側のカワイイ店。店内も女性好みの小さくてカワイイ内装。赤いイスがキレイだがちょっと狭い。ハーブティーのメニューがいっぱいある。


(c)1999/ Kissy