(後半)




● ゴッホの病院!!

8月15日(火)

 7時15分朝ご飯。クロワッサンとカフェオーレ。
 8時半ツアーバスで、郊外のアルルの跳ね橋へ出発。ゴッホの「跳ね橋」は木製。木をペタペタとたたいて本物を実感する。
 9時市内に戻った後、徒歩でアルル市内観光。「療養所の庭」のモデルの病院は、ゴッホが耳切り事件の後、入院していた所です。ゴッホがキャンバスを置いた場所には、絵つきの看板が立っていて観光客には嬉しいです。「夜のカフェテラス」のカフェ。オランダ生まれのゴッホが、アルルにやってきたのは35才の時。わずか1年間の間に、焼けつくような太陽の触発されて、数多くのヒマワリと黄色い畑の絵を残すのです。そして38才でピストル自殺。
 ローマ時代の古代劇場、円形闘技場。円形闘技場では今でも夏の間、闘牛が開かれるそうです。円形闘技場の一番上まで登ると、街並みの外にはゴッホの描いたオレンジ色の畑が広がります。吹き抜ける風が気持ち良いです。

ゴッホの「治療所の庭」が描かれた場所
 10時30分。ツアーバスに戻って、ドーテの風車を見学。バルブカン水道橋。
 11時20分。白い岩山の上の町、レ・ボー・ド・プロヴァンス。中世には、国王に逆らって岩山にこもったそうです。”プロバンスの梁山泊”という感じです。
 12時20分。お昼ご飯は、パスタ。
 16時。プロバンスの別荘地ゴルドを見学。
 16時45分。アビニオンのホテル着。
 19時。隣のレストランで夕食。鶏だったかな。

● ローマ時代の水道橋跡!!

8月16日(水)

7時、朝食。
8時、ツアーバスにて出発。今日もイイ天気。
9時、サン・レミ・ド・プロヴァンスの街中にて、ノストラダムスの生家。外から見るだけで普通の家。同行者の評判悪し(笑)。
9時20分、巨大な石造りの水道橋跡ポン・デユ・ガールに到着。高さ49m長さ275m。2000年前にローマ人作った橋。日本でいえば、卑弥呼の生まれる前。「神々の指紋」のお話を思い出す、もしローマ人が文献を残していなかったら、この橋だって神々の指紋だったのだろう。大感激!!

2000年前に作られた水道橋。

 10時50分。♪アヴィニョン橋の上で、踊ろよ、踊ろよ で御馴染みの、アヴィニョン橋を対岸から写真撮影。
 11時10分。強固な城砦のようなアヴィニョン法王庁見学。14世紀、ローマから引っ越してきた法王庁が69年間ここにあった。例えて言えば、吉野の南朝。2000年記念の特別展示もあって人でごった返している。中の見学は、蒸し暑い、人が多い、話しに興味がないで、大退屈。ブー。
 12時。城壁の外のレストランで昼食。プロヴァンス料理、美味しかった。
 14時55分。TGVでパリへ、所要時間4時間弱。車両はオレンジ色の古いTGV。新幹線というよりもうちょっとボロちい京成スカイライナーというイメージだ。アビニョンからリヨンまでは在来線を走り、その先は専用軌道を走る。山形新幹線のようである。リヨンの手前で川向こうに原子力発電所を見る。ゴジラ映画で見たことはあるが本物は初めて。フランスでは電力の90%が原子力発電だそうである。北に向かうにつれて、車窓の風景はオレンジ色の畑から、牛の放牧地のなだらかな丘陵地へとダンダン変わっていく。フランスも広いなあ。
 18時40分。15分送れてパリ・リヨン駅へ到着。列車から降りてみると涼しい、25度ぐらいかな。
 19時。グランモーティーユという賑やかなレストランで夕食。隣のテーブルの老人グループが楽しそう。音楽に合わせて上半身を揺すりながら合唱している、禿頭がピカピカ輝いてカワイイ。
 21時。ホテル着。ホテルは環状道路の外側という、市内まで遠いところ。

● モネの睡蓮の池!!

8月17日(木)

 8時、朝食。今日は終日自由行動。パリ市内は2年前に来たときに観光しているので、今回はモネの睡蓮の池を見に、ジヴェルニーへ向かう。
 9時、ホテル出発。地下鉄を3本乗り継いで、サンラザール駅へ。電車の時間まで駅構内のカフェで時間を潰す。
11時、2階建ての郊外電車で出発、車窓にはセーヌ川と緑の丘、1時間20分。駅前からタクシーで、ジヴェルニーに到着。入場料を払ってモネの家の中へ。モネの家も、庭も、池も、絵と同じ。池には、色とりどりの睡蓮が満開。素晴らしい〜〜大満足。今でも、お髭を伸ばしたモネが出てきてスケッチしていそうな風景。モネは、50才の時この家を買って、86才で亡くなるまでここでひたすら睡蓮の絵を描き続けたそうです。

14時10分。1日4本のバスに乗って駅へ。バス、電車、地下鉄2本を乗り継いでホテルに戻る。ちょっとつかれた。ツアー旅行は確かに短時間で数多くのものを見るには適している。今日のような個人の小旅行だと、効率も悪いしドキドキしたりもする。でも、達成感は大きい。
16時。ラ・ヴィレット見学。でっかい金属の球体に青い空と白い雲が映っている。他にも未来志向変わった建物が並んでいる。
18時。スーパーマーケットで1リットルの水を買う。4フラン(90円)。今までで一番安かった。
19時。部屋でカップヌードルとチキンラーメンを食べる。美味しいねえ。

● 帰国!!
8月18日(金)

8時。朝食。
9時45分。ホテル出発してシャルル・ド・ゴール空港へ。
14時。エールフランスAF-276便。45分送れて出発。隣の建築家の青年と話しをする。一人でリヨンの建築物を見に来たそうだ。
 〜11時間経過〜

8月19日(土)

8時半。成田空港着。早速、出発時と同じ讃岐うどんやで、”ぶっかけ”と”おいなり”を食べる。「フランスは素晴らしい国だが、讃岐うどんのある分日本の勝ち」ときっしい語る。
11時半。帰宅。出発前にはまだ鳴いていなかった秋の虫の鳴き声が聞こえる。コロコロコロ。

  (終わり)


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